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# NyKernel と Plugins — 最小ランタイムとプラグイン体系（Phase 15.5）
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Status: Proposed (受け口のみ; 既定OFF)
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ADR: docs/development/adr/adr-001-no-corebox-everything-is-plugin.md
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## 目的
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- Kernel を最小化（箱を持たない）し、機能はすべて Plugin で提供する。
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- VM/LLVM 双方から同一 ABI（`ny_new_box` / `ny_call_method`）で箱を扱う。
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## 起動シーケンス（標準形）
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1) NyKernel init（GC/Handle/TLV/Extern/PluginRegistry）
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2) nyash.toml 読み込み
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- `plugins.bootstrap`（静的束）を登録
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- `plugins.dynamic`（.so/.dll）があれば dlopen 登録
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3) Plugin Verify（必須メソッド/TLV/ABI）
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4) 実行（VM/LLVM → `ny_call_method`）
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ブートの不変条件（重要）
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- Provider Lock（型→提供者の対応表）が確定するまで、いかなる Box 生成も禁止。
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- Kernel ログ（生バイト）で初期エラーを出力し、`StringBox` 等の Box をログ用途に使わない。
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- Verify に失敗した場合は、Kernel ログで理由を表示して即終了する。
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## Provider/Type 分離（概要）
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- Stable Type Name（STN）: `StringBox`, `IntegerBox` など。コード上の型名は不変。
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- Provider ID（PVN）: `kernel:string@1.0` / `acme:string@2.1` など実装提供者。
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- TOML で STN→PVN をバインドし、置換は TOML 側で行う。
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Provider Lock（ロック）
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- 起動時に `types.<Type>` の provider を決定し、Provider Lock を作成・固定する。
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- Lock 前の `ny_new_box` / `ny_call_method` はエラー（E_PROVIDER_NOT_LOCKED）。
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- Handle は `{ type_id, provider_id }` を保持し、デバッグビルドでは不一致検知時に panic（本番では混入しない設計）。
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## ポリシー（例）
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- `plugin-first`（デフォルト）: 動的プラグインの上書きを許可
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- `compat_plugin_first`: 静的→動的のフォールバックを許可（移行期）
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- `static_only`（本番）: 静的のみ許可
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Interop（同一型の異 Provider 混在）
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- 既定は混在禁止（forbid）。同一プロセス内で 1 Type = 1 Provider を維持する。
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- 研究・開発用途でのみ `explicit/auto` を許可できるが、本番非推奨。
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- explicit: 明示 API による変換のみ許可（UTF‑8 などの正規形式を介する）
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- auto: 暗黙変換を許可し、変換回数・バイト数をメトリクスに集計（本番非推奨）
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## 現状の段階
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- 受け口/ドキュメントの整備を先行（挙動は不変）。
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- using は SSOT+AST に移行済み（prod は file-using 禁止）。
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- VM fallback の個別救済は暫定（短期で Bootstrap Pack へ移行し撤去）。
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- VM fallback（MIR interpreter）の役割は「軽量デバッグ実行器」：フロントエンド（Parser/Using/AST→MIR）の健全性をすばやく確認するために維持。機能は最小限に留め、プラグイン/本流VM/LLVM の実装が主となる（本番・性能評価には使用しない）。
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関連ドキュメント
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- nyash.toml のスキーマと例: docs/reference/config/nyash-toml.md
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- using（SSOT/AST/Profiles）: docs/reference/language/using.md
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