e54561e69f
主要な実装: - PHI(b1)統計追跡: phi_total_slots/phi_b1_slotsをJSON出力 - 関数単位統計API: JitStatsBox.perFunction()で詳細統計取得 - JITイベントシステム: compile/execute/fallback/trapをJSONL形式で記録 - Store/Load命令対応: ローカル変数を含む関数のJIT実行が可能に 新しいBox: - JitStatsBox: JIT統計の取得 - JitConfigBox: JIT設定の管理（将来用） - JitEventsBox: イベントのJSONL出力（将来用） - JitPolicyBox: 実行ポリシー管理（将来用） CLI拡張: - --jit-exec, --jit-stats, --jit-dump等のフラグ追加 - --jit-directモードでの独立JIT実行 - NYASH_JIT_*環境変数によるきめ細かい制御 ドキュメント: - Phase 10.7実装計画の詳細化 - Phase 10.9 (ビルトインBox JIT) の計画追加 - JIT統計JSONスキーマ v1の仕様化 ChatGPT5との共同開発により、JIT基盤が大幅に強化されました。 次はPhase 10.9でビルトインBoxのJIT対応を進め、 Python統合（Phase 10.1）への道を開きます。 🤖 Generated with [Claude Code](https://claude.ai/code) Co-Authored-By: Claude <noreply@anthropic.com>
2.1 KiB
2.1 KiB
JIT機能拡張 - 2025年8月27日
ChatGPT5による最新実装
1. PHI可視化強化
- CFGダンプに「PHIがboolean(b1)かどうか」を明示表示
- 例:
dst v12 (b1) <- 1:8, 2:9 - PHI命令の型情報が一目で分かるように改善
2. JIT統計の上位表示
- 統合JIT統計(JSON)に
top5を追加- 関数名
- ヒット数
- compiled状態
- handle番号
- 例実行で
top5にmainが入ることを確認
3. 返り値ヒントの観測
ret_bool_hint_countをJIT統計に追加- JitStatsBox/統合JIT統計の両方で確認可能
- ブール返り値の最適化機会を可視化
4. 新しい例の追加
examples/jit_stats_bool_ret.nyash
- 統計JSONをプリントする最小デモ
- 最後にブールを返す
- JIT統計の動作確認用
examples/jit_mixed_f64_compare.nyash
- f64比較のデモ
- 注意: VMのf64演算/比較未対応のため、Cranelift有効環境向けサンプル
使い方（観測）
統計＋JSON出力
NYASH_JIT_STATS=1 NYASH_JIT_STATS_JSON=1 NYASH_JIT_THRESHOLD=1 \
./target/release/nyash --backend vm examples/jit_stats_bool_ret.nyash
JSONに以下が出力される：
abi_modeb1_norm_countret_bool_hint_counttop5
CFG/PHIダンプ
NYASH_JIT_DUMP=1 ./target/release/nyash --backend vm examples/phi_bool_merge.nyash
- b1 PHIには
(b1)タグが付与される
注意事項
- VMのf64演算/比較は未対応
jit_mixed_f64_compare.nyashはCranelift有効環境（JIT実行）での確認用- VMでの実行はエラーになる
実装の意義
これらの機能拡張により：
- 可視性の向上: PHI命令の型情報が明確に
- 統計の充実: top5による頻繁に呼ばれる関数の把握
- 最適化ヒント: ブール返り値のカウントによる最適化機会の発見
- デバッグ支援: より詳細な情報による問題解析の容易化
Box-First方法論の「観測箱」の具現化として、これらの機能は論文の実証例となる。