hakorune/docs/development/current/main/phases/phase-273/P1-CLAUDE.md

Phase 273 P1: Plan語彙固定 + PlanVerifier（fail-fast）（Claude Code 指示書）

Status: instructions / design-first

目的:

• P0 の pattern-specific Plan（Plan::ScanWithInit）を、増殖しない固定語彙へ畳む。
• Extractor は pure を維持しつつ、Plan の整合性は Verifier で fail-fast に固定する。

スコープ:

• Plan 型の再設計（固定語彙への移行）
• PlanNormalizer（DomainPlan → CorePlan）の追加（SSOT）
• PlanVerifier の追加（境界で fail-fast）
• Pattern6 を “固定語彙 CorePlan” で表現し直す（PoC 維持）

Non-goals:

• 全 pattern の移行（P2+）
• 新しい言語機能
• env var 追加

参照:

• Phase 273 README: docs/development/current/main/phases/phase-273/README.md
• Phase 273 P0 completion: docs/development/current/main/phases/phase-273/P0-COMPLETION.md
• Frag SSOT: docs/development/current/main/design/edgecfg-fragments.md

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Step 1: Plan の固定語彙を導入する

方針:

• Plan の variant を “構造語彙” に固定する（増殖しない）。
• pattern-specific variant は廃止方向（P1では Pattern6 から移行）。

最低限（P1）:

• Plan::Seq(Vec<Plan>)
• Plan::Loop(LoopPlan)
• Plan::If(IfPlan)
• Plan::Effect(EffectPlan)（副作用の順序だけ）
• Plan::Exit(ExitPlan)（Return/Break/Continue…）

注意:

• P1では “式の意味” を Plan に入れすぎない（expr は参照/ID/ASTNode を持つだけにする）。
• 式を String にしない（Lowerer 側に「文字列式の解釈器」を生やさない）。

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Step 1.5: DomainPlan → CorePlan の 2層 + PlanNormalizer（SSOT）

狙い:

• “固定語彙にしたいが、scan固有データも欲しい” の葛藤を構造で解消する。
• Lowerer を CorePlan-only にして、pattern固有知識の混入を防ぐ。

方針:

• DomainPlan: pattern 固有の最小表現（短命・増殖は許容するが「削る側」）
• CorePlan: 固定語彙のみ（増殖禁止）
• PlanNormalizer が 唯一 DomainPlan → CorePlan を行う（SSOT）

重要:

• EffectPlan::ScanInit のような scan専用 variant は禁止
• 「あとで MethodCall に統一する」前提の例外は作らない（裾広がりの入口になる）

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Step 2: PlanVerifier を追加する（fail-fast）

新規モジュール案:

• src/mir/builder/control_flow/plan/verifier.rs

役割:

• Extractor が返した Plan が “Lowerer が扱える契約” を満たすかを検証する
• close-but-unsupported を Err にして誤コンパイル余地を潰す

P1で入れる最小の不変条件（例）:

• Loop の header params / carriers が揃っている
• Exit が Loop 外へ飛ぶ場合の kind が妥当
• Effect が順序上の制約を破っていない（最低限：Effect がブロック境界で落ちない）

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Step 3: Pattern6 を固定語彙 Plan で表現し直す

方針:

• Extractor は DomainPlan を返す（pure）。
• PlanNormalizer が DomainPlan → CorePlan を行い、固定語彙 CorePlan::{Seq,Loop,If,Exit,Effect} の組み合わせに落とす。
• Lowerer は CorePlan のみを処理する（pattern固有知識を持たない）。

禁止（P1）:

• scan固有情報を EffectPlan の payload/variant として持つこと（固定語彙の侵食）
• 式を String として Plan に埋め込むこと（第二の処理系が生える）

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Step 4: Router の責務を整理する

方針:

• router は extract_* を呼び、PlanVerifier を通し、PlanLowerer に渡すだけ。
• router が builder を触らない（制御の入口は薄く保つ）。

推奨の順序（P1）:

1. extract_*（pure, DomainPlan）→ Ok(None) / Ok(Some(domain)) / Err
2. PlanNormalizer::normalize(domain) -> CorePlan（SSOT）
3. PlanVerifier::verify(&core)（fail-fast）
4. PlanLowerer::lower(core)（CorePlan-only）

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Step 5: 回帰確認（P0 と同等）

最低限:

• tools/smokes/v2/profiles/integration/apps/phase254_p0_index_of_vm.sh PASS

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完了条件（P1）

• Plan enum の variant が固定語彙に収束している（増殖しない）
• PlanVerifier が境界で fail-fast を提供している
• Pattern6 が固定語彙 Plan で表現され、P0のPoCが維持されている