Major changes: - LLVM backend initial implementation (compiler.rs, llvm mode) - Semantics layer integration in interpreter (operators.rs) - Phase 12 plugin architecture revision (3-layer system) - Builtin box removal preparation - MIR instruction set documentation (26→Core-15 migration) - Cross-backend testing infrastructure - Await/nowait syntax support New features: - LLVM AOT compilation support (--backend llvm) - Semantics layer for interpreter→VM flow - Tri-backend smoke tests - Plugin-only registry mode Bug fixes: - Interpreter plugin box arithmetic operations - Branch test returns incorrect values Documentation: - Phase 12 README.md updated with new plugin architecture - Removed obsolete NYIR proposals - Added LLVM test programs documentation Co-Authored-By: Claude <noreply@anthropic.com>
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🚨 AI議論の誤解:存在しない問題を解決しようとした記録
誤解の本質
この文書は、AIたちが「スクリプトプラグイン」という存在しない問題を作り出し、複雑な解決策を提案した記録です。
実際の事実
- Nyashスクリプト = 普通のユーザー定義Box
- ユーザー定義Boxは既に完璧に動作している
- 特別な仕組みは一切不要
なぜこんな誤解をしたのか
「プラグイン」という言葉に引っ張られて、C ABIの外部DLLのような特別な仕組みが必要だと思い込んでしまった。
現実のフロー:
MIR → JIT → C関数呼び出し(固定アドレス)→ ネイティブコード実行
MIR → AOT → EXE内のC関数(静的リンク)→ ネイティブコード実行
不可能なフロー:
MIR → ??? → Nyashスクリプト実行(インタープリター必要)
なぜスクリプトプラグインは動作しないのか
1. インタープリター依存
// スクリプトプラグイン
export box CustomMath {
sin(x) { return me._math.sin(x) }
}
↓ 実行にはNyash VMが必要 → EXEに埋め込めない
2. 動的型システム
- C ABI: 静的型(i32, i64, double等)
- Nyashスクリプト: 動的型(Box)
- 型変換にはランタイムが必要
3. メモリ管理
- C ABI: 手動管理またはシンプルなGC
- Nyashスクリプト: Arc<Mutex>
- GC/参照カウント管理にランタイムが必要
実例:なぜFileBoxはC ABIなのか
// FileBoxプラグイン(ネイティブ)
#[no_mangle]
pub extern "C" fn nyash_plugin_invoke(...) -> i32 {
// 直接システムコール可能
// VMなしで動作
// EXEに静的リンク可能
}
対して、Nyashスクリプトは:
- VM必須
- 動的評価
- EXEに埋め込み不可
結論:Phase 12の方向転換が必要
❌ 不可能なこと
- スクリプトプラグインをJIT/AOTから直接呼び出し
- スクリプトプラグインをEXEに埋め込み
- ネイティブプラグインと完全に透過的な利用
✅ 可能なこと
-
インタープリターモード限定
- スクリプトプラグインはインタープリター実行時のみ
- 開発/プロトタイピング用途
-
トランスパイル方式
- Nyashスクリプト → C/Rust → ネイティブプラグイン
- ビルドステップが必要
-
ハイブリッド実行
- 開発時: スクリプトプラグイン(高速イテレーション)
- 本番時: ネイティブプラグイン(高性能)
修正された価値提案
開発フローの改善
1. アイデア → Nyashスクリプトでプロトタイプ
2. 動作確認 → インタープリターでテスト
3. 性能要求 → Rust/Cで再実装
4. 配布 → ネイティブプラグインとして
制限事項の明確化
- JIT/AOT: ネイティブプラグインのみ
- インタープリター: スクリプトプラグインも可
- EXE生成: ネイティブプラグインのみ含む
推奨アクション
-
Phase 12の再定義
- 「開発支援ツール」として位置づけ
- JIT/AOT統合は諦める
-
ドキュメント修正
- 制限事項を明確に記載
- 誤解を招く「透過的利用」を削除
-
代替案の検討
- Nyash→Rustトランスパイラー
- プラグインテンプレート生成ツール
重要な教訓:C ABIの制約は、システムプログラミングの本質的な制約である。