1.5 KiB
1.5 KiB
ExternCall vs BoxCall: 分離設計の理由(要約)
-
目的: VM/JIT間で同一挙動を担保しつつ、最適化や診断を明確にするため、ExternCall と BoxCall を上位で分離、下位で合流する。
-
上位(MIR/意味論)
- ExternCall: env.*(IO/タスク/デバッグ/チェックポイント等)を表現。EffectMaskで最適化境界を明示。
- BoxCall: 型ディスパッチ(vtable→PIC→汎用)。副作用はBox内部に閉じやすい。
-
下位(VM/JIT実装/ABI)
- 可能な限り共通のHostCall基盤へ合流(Cシンボル、HostHandle、TLV)。
- VM: ExternCall→PluginHost(extern_call)→必要に応じて host_api へ。
- JIT: 同じCシンボル群を直接リンクすることで一致挙動を確保。
-
STRICT(厳格モード)
NYASH_ABI_STRICT=1またはNYASH_EXTERN_STRICT=1で未登録/未対応を明確なエラーに。- vtable側は TypeRegistry に基づき未対応メソッドを検出。
- ExternCall側は Host/Loader が未登録なら明確な診断を返す。
-
最低限ハードコード
- print/console.log 等は ExternCall(env.console)側に限定して最小限のハードコード。
- BoxCall 側へのハードコードは避ける(最適化経路やキャッシュと混ざるのを防止)。
この方針により、最適化・キャッシュ・診断の責務範囲が鮮明になり、VM/JIT一致検証も行いやすくなる。