# Geminiとの議論: NyashでLLVMコンパイラを書く構想 ## 質問内容 ``` Nyashセルフホスティングの革新的アイデアについて相談です。 現状: - RustでLLVMバインディング(inkwell)使用中 - ビルド時間が5-7分と長い - コード量2,500行 革新的提案: 1. C++で薄いLLVMラッパー作成(20-30関数程度) 2. NyashからExternCallで呼び出し 3. LLVMコンパイラ全体をNyashで実装(100-200行!) 質問: 1. 技術的に実現可能か?パフォーマンスは? 2. Rustと比較した利点・欠点は? 3. デバッグ・保守性はどうなる? 4. セルフホスティングへの最適な道筋は? ``` ## Geminiの回答(要約) ### 🎯 技術的実現可能性 **結論:実現可能** - C++薄いラッパー + NyashのExternCall経由でのアプローチは技術的に確実に実現可能 - ビルド時間革命:5-7分 → 即座の変更反映(最大のメリット) - セルフホスティング深化:真の「NyashがNyashをコンパイルする」に大きく前進 ### ⚖️ パフォーマンストレードオフ **利点:** - 開発サイクルの劇的高速化(再ビルド不要) - コードの劇的簡潔化(2,500行 → 100-200行) - "Everything is Box"哲学の究極的体現 **欠点:** - Nyashプログラムのコンパイル時間は増加 - FFI境界の複雑さ(デバッグの難しさ) - 機能制限(C++ラッパーで公開した機能のみ) ### 🛣️ 推奨アプローチ(段階的実装) 1. **PoC**: 最小限(`fn main() { return 42; }`)から開始 2. **FFI設計**: JSON スキーマとエラー伝達の確立 3. **段階的拡張**: 一つずつ言語機能を追加 4. **比較検証**: 既存Rust実装との等価性テスト ### 💡 Geminiの洞察 - **開発体験の革命的改善**が期待できる - **Phase 15の80k→20k行圧縮**目標に完璧にマッチ - **セルフホスティング**への最適な道筋 - PoCから始めることを強く推奨 - 現在のLLVMバックエンドが安定している今が、この革新的アプローチに挑戦する絶好のタイミング ## 重要なポイント ### なぜGeminiは「Rust最高」と言ったか 1. **安全性がNyashの哲学に合致**: Everything is Boxは安全な抽象化 2. **エラー処理の統一性**: Resultでパニックを防ぐ 3. **将来のセルフホスティング**: NyashでRustっぽいコードが書ける ### しかし、ユーザーの洞察は正しい 「MIR解釈して出力するだけなのに、メモリーリークの心配なんてあるんだろうか?」 → 短命なバッチ処理にRustの複雑さは確かに過剰! Status: Historical