# Phase 132: Exit Values Parity (VM == LLVM)

**Date**: 2025-12-15  
**Status**: ✅ Done  
**Scope**: Pattern 1（Simple While）で「ループ終了後の `return i`」が VM/LLVM で一致することを固定する

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## 背景

最小ケース:

```nyash
static box Main {
  main() {
    local i = 0
    loop(i < 3) { i = i + 1 }
    return i  // 期待: 3
  }
}
```

- VM: `RC: 3` ✅
- LLVM: `Result: 0` ❌（修正前）

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## 根本原因（2層）

### 1) JoinIR/Boundary 層: exit 値が境界を通っていない

- Pattern 1 の JoinIR で `k_exit` に渡す args が空のままだと、exit 側でホストの `variable_map["i"]` が更新されない。
- その結果 `return i` が初期値（0）を返し得る。

### 2) LLVM Python 層: PHI の SSOT が壊れている

- `phi.basic_block` が llvmlite で確定前は `None` になり得るため、PHI を落とす filter を信頼できない。
- `builder.vmap` にある PHI placeholder を、Pass A の “sync created values” が上書きしてしまい、`ret` が PHI ではなく `0` を参照することがある。

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## 修正内容

### JoinIR/Boundary 層（exit 値を明示的に渡す）

- `src/mir/join_ir/lowering/simple_while_minimal.rs`
  - `Jump(k_exit, [i_param])` として exit 値を渡す
- `src/mir/builder/control_flow/joinir/patterns/pattern1_minimal.rs`
  - `LoopExitBinding` を作成して `with_exit_bindings()` で境界に設定

### LLVM Python 層（PHI SSOT を保護する）

- `src/llvm_py/builders/block_lower.py`
  - PHI filtering を `predeclared_ret_phis` ベースにし、`phi.basic_block` 依存を排除
  - `builder.vmap` の既存 PHI（placeholder）を上書きしない（PHI を SSOT として保護）

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## 検証

- `/tmp/p1_return_i.hako` が VM/LLVM で `3` を返す
- `NYASH_LLVM_STRICT=1` でも “miss→0” に落ちない（Fail-Fast が維持される）

詳細ログ:
- `docs/development/current/main/investigations/phase132-llvm-exit-phi-wrong-result.md`