# Ring0 Inventory（初回棚卸しメモ）

このドキュメントは、Phase 85-ring0-runtime のための「Ring0 候補呼び出し」の棚卸しメモだよ。  
ここでは Task 調査で分かった概況だけをまとめておき、詳細な一覧化や移行は後続フェーズで扱う。

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## 1. println!/eprintln! 呼び出し

- `println!` / `eprintln!` の合計呼び出し回数: **3,955 回**
  - デバッグログ／一時ログ／ユーザ向けメッセージが混在している。
  - Ring0 の `LogApi` / `Console` 相当として、最優先で整理したい対象。
- 方針メモ:
  - 将来的には `Ring0Context.log` / `Ring0Context.io` 経由に寄せる。
  - 代表パス（selfhost/hack_check/VM/LLVM）の `println!/eprintln!` から段階的に移行する。

### Phase 88 移行状況（2025-12-02）

**移行済みパス（2箇所）**:

| ファイル | 行 | Before | After |
|---------|---|--------|-------|
| `src/runner/selfhost.rs` | 27 | `eprintln!("[selfhost][oob-strict] ...")` | `ring0.log.error("[selfhost][oob-strict] ...")` |
| `src/runner/selfhost.rs` | 177 | `eprintln!("❌ PyVM error ...")` | `ring0.log.error("❌ PyVM error ...")` |

**残存パス（3,953箇所）**:

| カテゴリ | 出現回数 | 移行予定 |
|---------|---------|---------|
| println! | 2,200 | Phase 89-A |
| eprintln! | 1,753 | Phase 89-B |

Phase 89 以降で段階的に移行予定。

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## 2. Box / プラグイン / カーネル実装の数

- `src/boxes`: 34 Box
- `plugins/`: 22 プラグイン
- `crates/nyash_kernel`: 12 カーネル実装

ざっくり分類案（Phase 85 時点の暫定）:

- core_required:
  - StringBox, IntegerBox, BoolBox, ArrayBox, MapBox, ConsoleBox など、言語の基本型＋コンソール。
- core_optional:
  - FileBox, PathBox, RegexBox, MathBox, TimeBox, JsonBox, TomlBox など、標準ユーティリティ系。
- selfhost_required:
  - Stage1CliBox, AotCompilerBox, MirJsonBuilderBox など、selfhost/Stage1 ライン専用。
- user_plugin:
  - P2P, HTTP, GUI, Python 連携 等の外部拡張。

※ 正確な一覧とファイルパスは、後続フェーズで Box 定義ファイルを機械的に列挙して作る。

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## 3. Factory Priority 問題（Phase 15.5 の再確認）

- 現状の Factory Priority が `BuiltinFirst`（ビルトイン優先）となっている箇所があり、
  - プラグインで上書きしたいケースでも、ビルトイン版が優先されてしまう。
- これは:
  - 「core_required な Box」と「user_plugin を使って差し替えたい Box」の境界が曖昧なことの副作用でもある。
- 方針メモ:
  - Ring1-core の整理と合わせて、Factory Priority を
    - core_required は常にビルトイン
    - core_optional / user_plugin は設定やプロファイルで切り替え可能
    に整理していく。

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## 4. 今後の棚卸しタスク（TODO メモ）

- `std::fs` / `File::open` / `std::io::stdin` などの呼び出し地点を一覧化。
- `SystemTime::now` / `Instant::now` / `thread::sleep` など時間・スレッド系 API の呼び出し地点を一覧化。
- hakmem / nyrt 経由の低レベル API 呼び出し（alloc/free など）を一覧化。
- 代表パス（selfhost/hack_check/VM/LLVM）のみを対象にした「最小 Ring0 呼び出しセット」を定義する。

これらは Phase 86–87 で Ring0Context に寄せていくための下準備だよ。