# Phi 正規化プラン(9.78h スキャフォールド) > **Status**: Archived plan(実装済み / 設計メモ) > **Note**: Step 3 まで実装済みで、MIR ビルダーは既定で PHI-on。以降は `docs/development/roadmap/` / `docs/private/roadmap/` 側の設計を正とし、このファイルは当時の段階プランの記録として残しています。 目的: ループ/分岐における Phi 選択を正道に戻し、借用衝突を避けつつ段階導入する。 段階プラン(80/20) - Step 1: 実行系での選択復帰(完了) - `previous_block` に基づき `inputs[(bb==prev)]` を選択。見つからない場合は先頭をフォールバック。 - デバッグ: `NYASH_VM_DEBUG_PHI=1` で選択ログ。 - Step 2: LoopExecutor 連携 - `VM::loop_execute_phi` を `LoopExecutor::execute_phi` に委譲(安全な借用構成に整理)。 - `record_transition(from,to)` をもとにヘッダ検出・イテレーション情報を活用。 - Step 3: 正規 SSA への復帰 - Builder 側で phi 挿入・seal・predecessor 更新を正道で実装。 - Verifier に phi 一貫性(定義支配/マージ使用)チェックを追加・厳格化。 - Step 4: ログ削減とテスト - 代表ケース(loop/if-merge/while)をスナップショット化。 - 既定で静音、`NYASH_VM_DEBUG_PHI` のみで詳細。 実装状況(2025-08-26) - Step 1 完了: `VM::loop_execute_phi` が `previous_block` による選択に対応。 - Step 2 スケルトン導入: `LoopExecutor` へphi実行を委譲し、`control_flow::record_transition(from,to)` で `previous_block` と遷移を記録。VM本体の分岐時に呼び出し済み。 - 既知の課題: `LoopExecutor` のヘッダ検出/イテレーション管理の強化(いまは簡易)。 次アクション - `LoopExecutor` のヘッダ判定とイテレーション可視化を拡充(`is_loop_header` の実装、`NYASH_VM_DEBUG_PHI` 出力拡張)。 - Builder 側の phi 正規化 TODO を CURRENT_TASK に追記(seal/pred更新・Phi先頭挿入の確認用ユニットテスト追加)。